美しさ 美意識

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バリのライステラス。日本風に言えば、「棚田」。

とってもステキな場所でした。バリ。初めて言ったのになぜか「懐かしさ」を感じるそんな場所でした。
そしてそんな「懐かしさ」といっても1970年より前の日本のことを言っているので、正確な意味では私はその時代を生きていないわけです。
それでも、そんな私でも

「ああっ、昔の日本ってきっとこんな感じだったんだろうなぁ〜」

と思わせる不思議な力がある場所でした。


さて、私が感じた「懐かしさ」。まったく異なる昔の日本とバリで、共通項はいったい何なのでしょうか?思うにそれは、生活の中に「美しさ」を追求することだと思います。もうチョット言うと、「生き方」そのものにその人の「美意識」が反映されているといえるでしょう。

この棚田にしても同じだと思います。

もともと自然とともに生活をしている住民が、自然と共存するためにどうやって生きていったらよいか?それを考え無駄なものをどんどん削ぎ落とし、山の傾斜を利用したものとなったのだと思います。がしかし、現在の技術革新を考えると、もうこのような棚田で稲作をやらなくても食べていけるようになっていると地元の人がおっしゃっていました。何せバリは一年中温暖で水にも恵まれているので、稲作だと三毛作も可能だとのこと。米を一年に三階も収穫可能なのです。また米を三回つくらないとしても間のタイミングで野菜を収穫することも可能ですので、これは確かに傾斜で作業にも非効率な棚田でやらなくてもよさそうだと感じます。


がしかし、バリの人は棚田で農業をやめることはあまりないとのこと。確かに外国からの観光客が多く訪れるのをみて、自分たちももっと豊かになりたいと思うおもいはあるでしょう。がしかし、バリ島の人々からそれをことさら追求するといった姿勢は見られません。変わりに見られる姿勢は「自分たちの文化に誇りをもち、自然と共存していく」というものです。

諸外国の豊かさには憧れがあるでしょう。でも彼らはその「経済的豊かさ」以上に「自分たちの文化を大切にすること」そして「自然と共存していく」ということを優先しているのだと思います。そこにはある種の「美意識」というものがあるのだと思います。

自分たちの文化に誇りを持っている。だからこそバリ島の人々は心のゆとりがあり、彼らの笑顔には一切の曇りがなく、見る人の心を洗うのだと思うわけです。(まぁしかし全てのバリにいる人がそうだとは限りませんが。。。他の島から出稼ぎにきて悪さをたくらむ人も多くいるとかいないとか。。。)

きっと、この美意識は今の日本人が忘れてしまった一番大切な「価値観」なのだと思うのです。
美意識は人と比べることもない。
基準が全て自分にある。ようは自己満足です。

経済的成功を唯一の価値基準としてしまうと、人より多い、少ないでどうしても判断してしまいます。
でも、美意識に忠実な人は、基準が全て「自分」にあります。ようは自分が決めた基準が全てなので、人がどうだとかは関係ないわけです。

自分の美意識にしたがって生きること。
これが幸せな生き方のポイントなんじゃないかと最近思うわけです。

皆さんは自分の美意識に従って生きていますか?

というわけで、本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

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 (その時点で終わってしまうので。ああ、もうやめろってことねって悲しくなりますのでやめてください(笑)

です。それではご応募お待ちしております。