記憶

美しさ 美意識 ⇒ 記憶

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結論から言ってしまうと、

「記憶ってモノはどうにでも変えられる」

と私は思っています。記憶が変えられるってことは同時に

「過去も変えられる」

ということも同時に言えます。


バカ言うんじゃない!過去が変えられる訳ないだろ!そんな答えが聞えてきますが、これは紛れもない事実です。その理由は「記憶」というものの性質にあります。

例えば「過去」に交通事故にあったとしましょう。大きなトラックと衝突!がしかし、奇跡的に軽症ですんだ。が、念のためということで救急車に乗って病院に直行し、念には念をおして一週間入院した。こういう事実があったとしましょう。

さて、この事実。今まさにあなたの目の前に起こっていることですか?起こっているわけないですよね。あくまで「過去」のお話ですから。ではこの「事実」といっている内容はいったいナンなのでしょうか?

お分かりだと思いますが、今「事実」といっている出来事は全て「脳が事実として記憶している」内容ですよね?事故にあったときの衝撃や音、その後の周りの人とのやり取り等々を映像、言葉、音、体の感覚などでしっかりと脳に刻まれている「だけ」なのです。


というわけで、記憶をどうにでも変えられるといった理由の一つ目は、「あくまで脳に刻まれている内容」なので、もし仮に、その事故の記憶を司る部分が機能不全に陥ったとしたら、事故の記憶自体もなくなってしまうからです。

記憶を欠損させることもできるのであれば、当然ですが記憶を植えつけることだったできますよね。
(今上映中の『トータル・リコール』がこの話ですよね)

一つ目の理由はチョット大げさな話で、チョットSFっぽい話ですが、二つ目の理由はもっとまっとうなものです。どういうことかというと、
「起こった出来事」に関しては変えなくても、その出来事に対する「意味づけ」を変えることによって特定の記憶の解釈を変えることができるからです。

人間というものは良くできているもので、過去の記憶というものの「意味づけ」をどんどん後から後から書き足すこともできたり、修正したり、複雑にしたり、シンプルにしたり、特定のものと意味づけを行ったりなんてことができる便利な生き物なのです。

例えば、先ほどの事故の例。事故にあってしまったことを「なんてこった、最悪だ!」と意味づけしていたところに、通りかかった見知らぬおばあちゃんが、「あんた、あんな衝突でピンピンしておる。きっと神様に選ばれた人材じゃよ」なんていわれて真に受けたら、事故の意味合いも変わってきます。さらに救急車に乗って病院に着いたらなんと、とっても美人の看護婦さんが担当に。そこでおばあちゃんに言われたことをその気になった看護婦さんに話してみると、やだ、何この人?頭狂ったのかしら?と思われたので凹んだ。でもあまりにも説得力があって看護婦さんは次第に興味を持ち始めた。気がつくとこの選ばれた人と一緒にずっといたい、とか思って結婚しちゃいました。なんてこともあるわけです。

で、事故の記憶なんてどこの部分と意味づけているかでよい経験か、悪い経験だったかなんて変わります。それも紙一重なのです。この事故の例でも、事故った瞬間の「最悪だ」ということを意味づけたらもちろん最悪ですし、看護婦さんとの出会いがあれば、あの事故があったからパートナーを見つけることができた、ありがたやってなるわけです。

そうやって考えると、記憶というものは後からどう解釈するかで、どうにでも変えることができるといえますよね?

私はたくさんの人の相談にのってきた経験からこのことを何度も何度も体感したので、実感をもって言えます。
記憶はなんとでも変えられる。過去もなんとでも変えられる。

じゃ、失敗することを恐れて何もしないなんてもったいない!!なんていう自己啓発系のお話もありますが、そんなうすっぺらい話ではないのです。
そもそも失敗という概念すらないのです。もうここまでくるとお分かりだと思いますが、過去が記憶だとすると、未来は「イメージ、創造」です。どちらも現在にはありません。ただ「頭の中」には「記憶」と「イメージ」という形で存在するだけです。

というわけで、過去も未来もないのです。在るのはただ「現在」のみ。そして現在、現在、また現在。。。と現在の繰り返しなだけです、この世の中は。
全ては現在の「あなた」の選択の積み重ねでしかありません。逆に言うと、選択は無数に用意されていて、過去も未来もナンとでもなっちゃうのです。

では、あなたは今何を選択しますか?
あなたのこの瞬間の選択が、世界を変えるのです。

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<次の題名募集>

せっかくなので、このBlogの最新記事を読んで、コメント欄に、「次に書いて欲しい題名」を募集したいと思います。1記事に対して先着1名様まで。

先着1名様、「あなただけ」の文章を書かせていただきますので、どしどしご応募ください。

ちなみに、簡単なルールがありまして、

・題名はしりとり形式で進む(今回であれば「し」から)
・いただいた題名が最後「ん」で終わるのはなしで
 (その時点で終わってしまうので。ああ、もうやめろってことねって悲しくなりますのでやめてください(笑)

です。それではご応募お待ちしております。