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2012年12月16日。
本日は衆議院選挙投票日。選挙についてはそれこそ多くの方々が多くの意見を発信されているので、私からどうこう言っても特に意味はないかなぁ〜と思いつつ、あえて違う視点で書かせていただきます。

そもそも「国家(こっか)」とは?辞書で調べてみると、

一定の領土とそこに居住する人々からなり、統治組織をもつ政治的共同体。または、その組織・制度。主権・領土・人民がその3要素とされる。

う〜ん、これはわかりやすい。用は一定の領土において、そこにいる人民に対しなんらかの方向性で共同体を営むための強制力って感じでしょうか。で、昔からその「なんらかの方向性」というところの変遷が国家の変遷だったのだと思います。

国王が勝手に決める・貴族が決める・宗教化が決める・お金持ちが決める。。。。で最後に民主主義つまり「人民が決める」という段階になったのが今の時代なわけです。ココまで見ていくと「選挙」ってなんなのかがよくわかります。つまり選挙とは

「その何らかの方向性を決める」ためのもので、決めちゃったら強制力が働く

わけです。

そんな国家の方向性を決める大切な大切な日だというのに、若者の興味関心は低いといわれています。これを見て「若者は意識が低い」だとか「もっと啓蒙が必要」だとか言う人がいますが、全てナンセンスです。なぜならば若者は全てをわかっているからです。それは

まだ何も変わらない」

ということを。

この世の中の未来ってのは私はほぼほぼ決まっていると思います。
先進国を富ませてきた大企業は、グローバル化の波に襲われ、世界中の大企業と戦うことになります。大企業はその生命の存亡をかけて、合従連衡しながら、より賃金の安い地域へ移動していくことが宿命づけられています。でなければそこで生命がストップしてしまうからです。で、結果としてどうなるか?それは「賃金が安い地域が徐々に豊かになる」わけです。

全ては必然で「世界はよりよくなる方向に進む」ことがもう決まっているのです。

では日本は?これから日本は高齢化社会になっていって、人口が減っていくことはほぼ確定です。今までは1億人の魅力的な市場だった日本も、どんどん魅力がなくなっていくので、いよいよ日本の企業は世界へ出ていくしか生きる道はなくなります。もちろん出て行かなければその企業は倒産、または日本内で縮小均衡をしていくしかありません。

どちらにせよ、産業が空洞化、ないしは停滞し、社会は大混乱することは必然です。その大混乱ぶりは今回の選挙の政党乱立、政策の多岐化とぼやけっぷりを見れば一目瞭然です。つまりだれもどっちに行けば「正解」かということがわからないからこうなるわけです。で、どっちに転んでも待っているのは「大混乱」しかありません。

では、「大混乱」した後、日本はどうなるの?ってのも実はある程度は決まっていると私は思います。
大混乱したとしても、日本はやっぱり「スゴイ」のです。今までのように規模の拡大は見込めませんが、その分人口も減るわけなので、今までのような拡大する経済力は必要なく、今までの「貯金」で悠々自適な生活ができるのではないかと思います。例えば、現在日本社会においてお金を持っているのは60歳以上であり、これからその親の世代から子の世代に「家」の相続が進み、基本的に「住む」ことには困らなくなると思っています。家の話は一例ですが、全てにおいてモノがあまってきますので、贅沢はできないけれど、生活には困らないそんな社会がもうすぐそこまで来ています。

で、そうなると人々はどうなるか?「生活のために生きる、働く」⇒「世のため、人のために役立つことをする」社会に変わっていくことでしょう。そう、超長期的に見れば、日本社会もよりよい方向へ進んでいるのです。

がしかし、何度もお話しますが、そんなステキな社会も大混乱が起こらなければ見えてこないのです。短期的には相当苦しいことが起こることも予想されます。そうやって人口も減り、経済も縮小していった未来にステキな社会が待っていますよ〜ということなのです。


さて、上記未来予想を踏まえて、今若者がなぜ選挙に対する意識が低いのか?ということを考えて見ましょう。

私は思うに、若者はやっぱりわかっているのだと思います。「まだ」社会は変わらないことを。
なぜならば既存の勢力がまだまだ生き残っていて、その勢力がなくなって初めて新しい社会がスタートすることを。こんな言い方をすると大変失礼ですが、人口構成比の多くを占める今の上の方々に退場していただかないと、何も変わらないのです。退場するってことはどういうことか?それは高齢化社会を向かえて、国力がしぼみ、大混乱が来るということです。

今回の選挙で、どこがどう議席を確保するかで、短期的なことを変わりますが、長期的にみると何にも変わりません。どちらにせよ決まっているのは「大混乱」がくるということです。これは必然です。だから若者は関心がないのです。
ただ、少々語彙力と表現力が不足しているため「俺らが選挙なんかいったって何もかわりゃしないよ」ぐらいにしか言えないのですが、そこには上記のような大きな視点が含まれているのです(本人たちは無意識だと思いますが)

いってしまえば、今回の選挙は「どんな大混乱を選びますか?」ということ。どっちにいっても大混乱間違いなし(笑)

さて、皆さんはどんな大混乱がお好みですか?

んん、「どんな大混乱がお好みですか?」われながらいいキャッチコピーだ。どうせなら、一番大混乱しそうな奴を選んでやる!

って、おい!そんなMっ気たっぷりなこといってるんじゃないよ!
わっ。。。私、そんなにMじゃないので、選挙いってきまーす!