時代の大転換期に起こること1


皆さんこんにちは。くぼみちです。


前回は「これから時代はどう変化していくか?」と題してお話させていただきました。


前回のお話の要点をまとめると


・今は明治維新第二次世界大戦と同等の時代の大転換期であること

・大転換期には常識だったことは非常識となり、非常識だったことが常識となる

・次の時代の常識は若者の一見非常識と思われるところからあらわれる
(あらわれつつある)

・時代の転換期にはこの常識、非常識の変化が一気に起こるので、
 昔の常識にとらわれたままだと時代の流れに飲み込まれてしまう

・今までの常識は「より多く、よりよく、より高機能」といった
 物質的豊かさを追求すること

・今後の常識は「つながり、絆、やりがい」といった
 精神的豊かさを追求することに変化する

となります。


上記を踏まえまして2012年はどんな年になるかお話しさせていただきたいと思っていたのですがその前に、こういった時代の大転換期にどんなことが起こるのか?ということを先にお話させていただき、そんな中で一人一人がどんなことを意識して生きていけばよいかを書いたほうがわかりやすいのではと思い、今回は時代の大転換期に起こることをまとめさせていただきます。


コレまで様々な資料を読み漁りこの時代の大転換期について学んできましてが、私が思うに2015年が一つの区切りのように感じます。そしてこの2015年を一つの基準と考えますと、2012は一つの時代の最後の3年の始まりということができます。


「時代の終わりの始まり」


というわけですね。


ではそんな時代の大転換期、「時代の終わりの始まり」にはどんなことが起こるのでしょうか?歴史を紐解くと大きく3つのことが起きることが予想されます。
今回はその一つ目のお話をさせていただきたいと思っています。


一つ目は、今までの価値観が飽和し限界にくるということです。


では、今までの価値観とはなんでしょうか?
それは、1945年を一つの区切りとして始まった戦後の社会であり、その基本的価値観は


「より多く、よりよく、より高機能」といった物質的豊かさを求める社会


ということができます。この物質的豊かさを求める社会がいよいよ飽和してくるということなのです。意外だと思いますが、実は物質的豊かさは今が一番のピークだったりします。


飽和してしまった身近な例として「家電製品」があげられると思います。最近は半期、四半期のレベルでどんどん新商品が出てきますが、新しい機能がどんどん追加されて来た少々前とは違う展開が起こっています。それは、「機能の追加がそれほど見られない」ということです。最近ホントどれもそれほど目新しいものがなくなってきている、そう感じます。と同時に消費者側からも「機能が多すぎてどうやって使っていいかわからない」という意見も聞こえてきます。高機能すぎてお腹いっぱいなわけです。


逆に機能を絞ってその絞った機能を格段にスペックを上げた商品が大ヒットを飛ばしています。そう、ご存知の「iPad」であり「iPhone」ですね。特に「iPad」は、PCでもない、スマホでもないなんとも概念的に考えると中途半端なものなのですが、PCより手軽に持ち運べること、感覚的に操作できること、そしてビジュアルの美しさ、自分でカスタマイズできる機能などが受けていることは周知の事実でしょう。


上記はあくまで家電製品の例ですが、こういった「飽和状態」がいたるところで見られるようになるのが2012年です。モノや情報が周りに溢れて限界状態となるわけですので、当然ながらモノはあまり売れなくなることでしょう。


今までのように「より多く、よりよいもの」と進み巨大化してきたものは2012年以降非常に厳しい状況に置かれると思います。がしかし、だからといってその競争から逃げるわけには行きません。競走に負けてしまうと存在自体が消えないといけないからです。


おのずと大企業は日本を出て、より安くものを作れる海外に拠点をうつしていくこととなり、結果日本では雇用がどんどん脅かされる、そしてそんな大企業とともにあった中小企業は非常に厳しい状況になることが予想されます。残念ながた失業者がどんどん溢れるなんてことも想定しなければならないでしょう。


上記はあくまで製造業でのお話ですが、金融業も同じことが言えます。現在、資本(お金)は瞬時に世界中を駆け回ることができますので、より多く、よりよいもの(ようはもうけることができる)ところへお金がどんどん動いていきます。がしかし、それもピークに来ているといっていいでしょう。投資先がないのです。で、実態のないものはしぼみ、なくなってしまったのが今の金融危機だったりします。


上記のようなことは、今までも様々な視点から指摘されてきたことであり、今更特に目新しいことではないのですが、恐らくここ数年で一気に起こることが予想されます。一気に来るというところが時代の大転換期の一つの特徴だったりします。


というわけで、現状の価値観でモノゴトを見ていると、これから先、経済的に非常に厳しい状況に立たされるということがお分かりかと思います。がしかし、「現状の価値観でモノゴトを見ていると」というところがミソです。


逆の言い方をしますと、「現状の価値観と違った価値観でモノゴトをみると」ということになります。実はこの考え方は大転換期を乗り越える大切な考え方になると思います。これらのことはまた追々お話させていただきたいと思っています。


というわけで、次回は「時代の大転換期に起こること?2」をお届けしたいと思っています。ではまた。