情報に踊らされない方法

みなさん、こんにちは。くぼみちです。

東日本大震災が起きたチョット後に様々な情報が錯綜した中で「情報に踊らされない方法」と題して他のBlogに書いていたものをこちらのBlogでもお役に立てるかと思い記事をアップしてみました。

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東日本大震災が起こりまして、ちょうど一週間が過ぎました。
さて、あまり大きく報道されていないため注目されませんが、東日本大震災数日後、静岡県震度6強地震がありました。何を隠そう私の実家も静岡県でして、モロ被災したわけです。

両親は無事か?
親戚は?
被害状況は?

まぁ、自分両親に関しては大丈夫かなぁ〜と思っていたけれど、当然ですが地元には沢山の大切な人がいます。当然大切な場所や大切なものも沢山あります。チョット心配になって両親に電話をかけました。

ツーツーツー
ツーツーツーツーツーツー
ツーツーツーツーツーツーツーツーツー

「あ、もしもしお母さん、地震あったでしょう?大丈夫?」
「あら〜珍しく電話?まぁ、ゆれたわよ〜」
「それより、ほら、近くのAちゃん、今度結婚するんだって・・・」←オイ!母よ地震はどこいった??

延々30分。。。地震の話は最初の3秒だけ。。。。チーン
まぁ、無事だったから良かったものの、ドンナ神経してるんだ、うちの親は!と思ってしまった。

一日たってチョット落ち着いたころにもう一度電話してみると、母親がこんなこと言っていたのが印象的でした。

「ほら〜あれでしょ〜(←アレッてなんだよ(私の心の声))「静岡って、もう何十年も東海地震がくるくるっていっていたのに、いっこうにこないでしょ?」
「だから、今回の地震で不謹慎かも知れないけれど、いよいよきたな!くらいに気合はいっちゃったんだよね」
「張り切っちゃって!区長さんなんか、速攻、防火水槽の確認と地域の家のみんなの無事を確認していたよ」

ようは、静岡県民って「地震慣れ」しているんだなぁ〜と感じたんです。私のじいちゃんの代から、東海地震に備えて避難訓練や、地元の消防団の協力で防火水槽の使い方を小学校1年生から中学3年生まで合同の避難訓練という形でそれこそ徹底的にやってきました。もう何十年もです。

だからこそ、とっさの地震でも訓練されたとおりにできたのでしょう。被害が小さかったことも、日頃の準備があったからだと思うのです。

そして地元に地震があった2日後、東京で震度3の余震があったときも、母親から電話で

「あんた〜大丈夫?ゆれたでしょ??いやだよ〜」
「っていうか、静岡は震度6でしょ?こっちは3だよ」

と突っ込んでしまいました。2日でこんな感じです。

人は自分が知っていることに関しては、ただの「問題」となります。
(今回の例でいうと、地震に対する母親の対応です。(震度8を想定して訓練していますから。また、くるだろうと予測もされている))

逆に、知らないと「不安」になります
(今回の例でいうと、私が実家で震度6地震がおこって心配したこと(状況がわからないから))
(知らないと、どんどんどんどん「不安」になるので、なんとか情報を得ようとしてしまうわけです)
(母親に電話した私)

コレは脳の仕組みがそうなっているからおこるわけです。脳は「空白」を極端に嫌うので、何とかしてその「空白」をうめようとします

で、問題なのはその「空白」をうめるために、脳はどんな情報でもいれてしまう習性あるわけです。ソコには正しい情報かそうでないかの区別はないのです。結果として、今回の大地震で、情報が少ないがために様々な誤報によって、さらに不安な状況を作り出してしまったのです。

さて、ココまで話を進めると、

「じゃ、どうすれば正しい情報と間違った情報を区別することができるのか?」

という質問がくるのではないでしょうか。もちろん、その方法もありますが、実はもっと有効な方法があります。それは、

「情報を遮断すること」

コレです。人は、情報がないから不安になると先ほどお話ししましたが、実際のところ「地震」ということを知らなければ脳の空白が作られないということです。現に、関西の人里はなれた場所に住んでいる私の友人は、(ホント仙人みたいで、テレビ、ラジオ、新聞、Webなんか一切ない生活をしているのですが)その彼は地震のことなんかまったく知らなかったし、知らないからこそ、不安にも思わなかったのでしょう。

用は、「空白すらつくらない」ということです。

被災地の方や、被災地に知り合いや親戚がいらっっしゃる方は当然、より正確な情報をえるようにしていく必要はあると思いますが、それ以外の直接関わりのない人にとって、情報に振り回されるのは決していいことではありません。何せ、それ以外の人には何も起こっていないことなのに、情報を少々いれることによって、さらに不安を助長してしまうからです。

だからこそ、私はこの「情報遮断」をお勧めします。そして、

心を落ち着けて、脳の思考を沈めて、心を体の中心に感じ、感じ、感じつくすことをしていきましょう
脳と会話するのではなく、「心」と会話するのです。
心と会話すると、本当のところが見えて、本当のことが感じられ、今この瞬間を生きることが出来るのです。

是非一度「情報遮断」と「自分の心の声を聞く」ということをやってみてください。
きっと静かな、落ち着いた、地に足が着いた状態で、「今」を生きることができますよ。

不安は不確定の未来を考えるからこそでてくること。
不安をなくすことは、

そもそも不確定なものを考えないように「情報遮断」すること
そして、未来ではなく、「今」を真摯にいきること

コレです。

それでは、また。