偶然や奇跡はない!?

皆さんこんにちは、くぼみちです。
今日は「偶然」とか「奇跡」とかについてお話します。

日常の生活をしていると、日々入ってくる情報の中で、

・無名のアーティストがたまたま路上でプロデューサーと出会い、メジャーデビュ-
プロ野球で延長に入り、選手を使い果たし今まで一度もチャンスが回ってこなかった選手が、その場面でサヨナラヒット!→それをステップに一気にスタメンを獲得

・無名のボクサーがダメもとで振りぬいたストレートがカウンターで入り一発逆転KO!チャンピオンになった

・たまたまBlogで趣味程度に書いていた小説が、出版社の目にとまり、一躍ベストセラー作家

・ふと思いついたアイデアを企画に起こして商品を作ったら大ヒット!一躍ヒットメーカーに

なんてものを目にしたり、耳にしたりします。

こういった情報が入ってくると

「ラッキーだなぁ〜私もそういうラッキーなことないかなぁ〜」

なんて思うことがありますよね?

かく言う私もそのくちです(笑)

さてさて、こういった「ラッキーや偶然や奇跡」、果たして「ラッキーや偶然や奇跡」で済ましてよいのか?そんな疑問から今回少し考えてみたいと思います。

例えば無名のボクサーがチャンピオンに対して放ったパンチがたまたま当たったとします。その瞬間「だけ」を見ると、たまたま出したパンチがカウンターで入った(ようにみえます)。

その瞬間をみた人は「なるほど〜ラッキーパンチだったね」というでしょう。
しかし、このボクサーは、そのときパンチを出さなければ勝つことはできなかったわけです。

もっと言うと、練習していなければこの「ラッキーパンチ」も出すことはできなかっただろうし、仮に練習していても、違う練習をしていたら同じパンチが出なかったかもしれません。

またそれまでに勝ち進んでこなければチャンピオンに挑戦なんかできないでしょう。さらに言うと、ボクシングを始めていなければ、そもそもこのラッキーパンチは生まれなかったはずです。

その瞬間だけみると確かに「ラッキー」に見えますが、こうやって過去からさかのぼって観察してみると、

それは瞬間瞬間の「選択」の積み重ねなのです。

そして瞬間瞬間の「選択」は彼がある基準でもって選択し続けた「結果」なのです。そして結果として意図したとおりになっていったのです。

彼はボクシングを始めてから常にチャンピオンになることを夢見て練習を積み重ねてきたのでしょう。そして、

瞬間瞬間チャンピオンになるために、自分に必要なことは何なのか?

常に自問自答して選択し続けたに違いありません。「チャンピオンになる」という目標に向かって。

繰り返し繰り返し選択してきたのです。

そうやって考えると、もはやラッキーに見えることが「必然」にしか見えなくなりますよね。

偶然はない、ラッキーもない。あるのは「必然」だけなのです。


「現在」は過去の瞬間瞬間に選択してきた結果に過ぎず、
「未来」は今この瞬間から選択し続けた結果に過ぎないのです。

だからこそ大切なことは、

「どうなりたいのか?という目標であり意図」と
「その目標のためにこの瞬間、もっとも必要な選択は何か?」

を常に自問自答して、選択し続けることなのではないでしょうか。

ヒット商品を生み出したいと思うマーケッターなら、今この瞬間ヒット商品を生み出すために自分は何を選択するかとなります。すると、

・データから市場動向を調べることであったり、
・実際に店頭に行って消費者の購買行動を見て推測したり、
・メディアから情報を得たり、もしかすると家族に質問してみること

だったりするかもしれません。

組織を活性化させ続けたいと意図するなら、そのために今この瞬間何を選択するか?自問自答し続け、行動し続けることです。

・それは自ら情報発信することかもしれないし、
・朝大きな声で挨拶することかもしれないし、
・またはランチを一緒に食べることかもしないし
・はたまた上司をはげますなんてこと

かもしれません。

ここまで見てくると

「奇跡はいつもあっさりと起こる」

なんて言っている某有名人作家の言葉もなんだか信憑性が出てくるものです。その瞬間しか見ていない人は、「それは偶然だ!奇跡だ!」というのかもしれません。しかし、当の本人は、その瞬間瞬間自分の意図のために選択し続けた結果に過ぎず、その人にとって奇跡すらも確信をもって起こる(起こす)と考えているため、

「あっさりと起こる」ものなのです。

さて、この瞬間、アナタは何を選択しますか?