戦略に変わる新しい概念とは?①

皆さん、こんにちは。くぼみちです。
え〜長くなってしまいましたが、「戦略」をキーワードにしたシリーズも5記事目となりました。前回までの記事で「戦略」ってあんまり意味ないんじゃないかというお話をしてしまいました。では、「戦略」というものなしでどうしていけばよいか?本日はそのことについて書いていきたいと思います。

過去記事をお読みでない方、先にこちらの過去記事を読んでいただくと、内容がよりわかりやすくなると思います。

『戦略を立て実行することはいいことなんだが。。。』

『戦略の前の「ビジョン」がすべてに優先する』

『戦略は意味を成さないので立てる必要はない』

『陳腐化した戦略は固執を生み、硬直化を生む』

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戦略に変わる概念として私が考えるものとして大きく二つあります。

ひとつは「今目の前のことに真摯に向き合い、即断即決で行う」というものです。

まず「戦略」というものについて考える際に基本となってくるものとして、大きな組織、多くの人をひとつの方向に進めるということが「前提」となっています。また「戦略」とは将来こうなっていたいので、こう動きましょうというものなので、未来志向であることも「前提」となります。

がしかし、この二つの前提も今の時代に合わないことは今までお話してきたとおりです。
大きな組織、多くの人を動かす「戦略」というものは、どうしても今のスピードについていけなくなり、陳腐化してしまうものです。また陳腐化ですんでいればまだマシですが、これが行き過ぎて「固執」してしまったり「硬直化」してしまうと、致命的なミスになりかねません。

また、未来志向と言う点も、今までであればある程度先のことを予測して考えるということが可能でしたが、今のご時勢、一年先のことも心もとないくらい先行きが不透明ですよね。そう考えると未来志向で生きていくこともチョット厳しいのではないかと私は思っています。

というわけで、上記を踏まえて、戦略に変わる新しい概念として「今目の前のことに真摯に向き合い、即断即決で行う」というものを提唱させていただきます。これはどういうことかと言うと、ようは「先のことは考えないで、今目の前で起こっている出来事に集中し、その場その場で即決断をし、行動にする」ということです。

企業で当てはめれば、「今のお客様が何を考え、何を欲しているか?それが実際に提供できているのか?もっと満足いただくためにはどうしたらいいか?」と考え、すぐに微調整をしていくことです。これを繰り返すことによって、既存サービスの質を高めることができるのと同時に、お客様が求めているものの変化というものに気づき、新しいビジネスチャンスの創出にもつながります。

こうやって今現実のことに集中することによって、今までと異なるやり方ですが、「未来」をある程度予測することができます。今までの「戦略」はだいぶ先の予測を行いますが、今回私が提唱したやり方で行くと「チョット先の未来」というものが読めるようになります。いわば「今まさに出現しようとしている未来」に照準を絞るということです。実はこのことはこれから大転換期に突入する時代に絶対に必要なことだと私は思っています。

そして、「即断即決」をするためには、組織はなるべく「小さい」ほうがよく、かつ階層構造もなるべく「フラット」にしておく等、組織的担保が必要となってくることは言うまでもありません。これからの組織は大より小、規律立った受動的な組織より自律したより自由で能動的な組織のほうがよいわけです。

以上、戦略に変わる新しい概念を私なりに書かせていただきました。
明日は二つ目について書かせていただきます。

本日もありがとうございました。