戦略に変わる新たな概念とは?②

みなさん、こんにちは。くぼみちです。
先日からずっと続けてまいりました「戦略」シリーズですが、本日が第6回目となります。

前回の『戦略に変わる新しい概念とは?①』で、「戦略」という概念に変わる新しい考え方として「今目の前のことに真摯に向き合い、即断即決で行う」という概念をお話させていただきました。ようは「戦略」が陳腐化する前にすぐさまやりきってしまって、あんまりうまくいかないようであればすぐに方針転換をする。でやりきる基準は今この瞬間に起きていることを起点とするということをお話させていただきました。

特にこれからの時代はどんどん変化のスピードが速くなると想定されるので、この即断即決という考え方が非常に重要になると思います。

で、本日はその②です。
戦略に変わる新しい概念と銘打って始まったのですが、②は実は以前のBlogでもちょくちょく書かせていただきましたが、「ビジョン・あり方からすべてをはじめる」というものです。

以前のBlogにも書かせていただきましたが、「戦略はビジョンに従う」わけです。だから「ビジョン」をしっかりと固めてしまい、すべてのことはビジョンありきで物事を考え、行動に移すという概念です。

一度しっかりと「ビジョン」を決めてしまえば、そのビジョンをが達成されているとすれば、自分はどう振舞うのか?と都度都度確実に確認することができ、また、所属するメンバーも自分で決断を下す際に、基準となるはずです。

で、この概念②の何がいいかというと、概念①と異なり、時代が刻々と変化したとしても、「ビジョン」は不変だからです。つまり、概念①はようは自分を持たずに、常にその場の流れにあわせて自分を変え続ける必要がありますが、こちらは、やり方、言ってしまえば手段はいろいろと異なりますが、核となる部分はまったく不変だと言うことになります。

ビジネスにおいては、参入するタイミングは「市場の成長期」だとセオリーでは言われています。がしかし、もしミッションが「日本古来の伝統を守り、継承・発展させること」と考える企業であれば、成長期だろうが成熟・衰退期であろうが、ミッションにかなう市場出れば積極的に参入することでしょう。で、もちろん売り上げの大幅な増大をミッションとしているわけではないので、実はこれでもいいと言えます。(これは私がいいと言えると言うわけではなく、この会社としてOKが出せると言う意味です。)現に超老舗企業が衰退する市場に一気に参入し、圧倒的シェアを持ち、かつそこで働く職人さんのい技術を伝承したという話を私は聞いたことがあります。

何でも拡大していく時代は終わりました。
これからは、自分たちが「どう在りたいか?」という「ミッションレベル」で生きていく時代だと私は思っています。そんな時代に「戦略」なんていらないのではないか?これが私がこの「戦略」シリーズを書き始めた最初のきっかけです。

皆さんの中でなんらかの「気づき」となりましたら幸です。
長文お付き合いいただきありがとうございました。