『グ』ランドスラム

今年もこのシーズンが始まりました。テニスの4大大会(通称グランドスラム)の季節が。

グランドスラムとは「主要なものをすべて制覇した場合に用いられる言葉」ですが、ことテニス界では、テニストーナメントとしては最大規模・最高権威を持ち、男女共催で行われる

全豪オープン
全仏オープン
ウィンブルドン選手権
全米オープン

の4つの大会に勝利することを指します。そしてその4大会を全て制覇することを「グランドスラム達成」、さらに一年で4大会全てを達成することを特別に「年間グランドスラム達成」なんていったりします。

他のテニス大会と異なり、上記の4つの大会は非常に大規模かつ権威のある大会であり、この大会で勝利をおさめることはテニスプレイヤーとしては最高の喜びだといわれています。

で、この4大大会を制覇することがなぜ注目されるかというと、それは「達成する難しさ」にあると私は思います。まずこの4大大会は厳密な意味で、コートの質が異なります。それぞれ

全豪オープン ⇒ ハードコート
全仏オープン ⇒ クレーコート(赤土のコート)
ウィンブルドン選手権 ⇒ グラス(芝)コート
全米オープン ⇒ ハードコート

となり、性質がまったく異なることです。芝は玉足が速く、クレーは逆に遅くなるため、まったく異なる技術を必要とされることです。(ちなみにハードコートはその間くらいか)

そのため必要とされる技術も異なり、ひとつの特徴を研ぎ澄ましたようなプレイヤーはなかなか4つの大会で勝つことは難しいといわれ、全てのコートに対応できる、「オールラウンドプレーヤー」のみにグランドスラム達成のチャンスがあるといえるでしょう。

で、近年ですがテニスが非常に面白い!
というのも、この「グランドスラム」を達成しているプレイヤーが現役で2人、そしてあと一つでグランドスラム達成というプレイヤーが一人と、なんとも豪華なんですね。で、その3人が織り成すストーリーがまたすばらしいわけです。

よくボクシングの世界では「ミックスアップ」という言葉があります。
ライバル同士が戦いながら、お互いがお互いを高めあい、そして異なる次元にお互いを引き上げるということなのですが、これがテニス界の3人にも今まさに起こっていることだと思います。

3人の直接対決は、テレビで見ているだけで、独特の空気感が伝わってきて、見ているこちらもまさに「息を呑む」瞬間の連続です。それはもしかすると、

対戦する二人がミックスアップで作り出す世界が、見ている周りの人間にも新しい可能性を開く機会を与えてくれる

ような気すらします。ようは見ているだけで自分に秘められた力が一気に解放されてスーパーマンになれるわけです。それはチョット言い過ぎかぁ〜なれるような「気」がするわけです(でもそれだけでもスゴイですよね?)まぁ、それくらい(←どのくらい?)すばらしいということです。

そんな至福の時を今年も迎えられることに感謝したいと私は勝手に思っています。

願わくば、我が日本代表の錦織選手もこの中に入って、ミックスアップを経験していただけたらなんて思う今日この頃です。

で、さらに願わくば、深夜放送でなくて昼間に録画でやってほしい。。。
(深夜に中継なので、毎年寝不足になるの。。)