『の』んびりしているように見えるんだけど。。。

結論から言いたいと思います。

アナタの周りにいるのんびりしているように見える人は、

「のんびりしている」わけではなく、「アナタと異なる成長過程を踏んでいる」

というだけなのです。

人には人それぞれの成長過程があり、それぞれがそれぞれの人生を歩んでいます。そして人それぞれその瞬間その瞬間異なる「課題」に取り組んでいるのです。そうやって考えると、人の成長のステップというものはある程度類型化できますが、詳細を追った場合どうしても「個別化」していくものなのです。

例えば、あなたが会社で後輩指導をしているとしましょう。

自分が若いころ特に苦労したこともなかったようなことを後輩はなんだかうまくできない。なんでコイツこんなこともできないんだろうか??やっぱり思ってしまうわけですよね。それが特に自分が「苦労していない」ところであればなおさらです。で、あなたがそんなこと思っても、思っていなくてもその後輩はこの問題にぶつかって苦労していることは疑いようがない事実です。

では、なぜあなたは「コイツなんでこんなこともできないんだろうか?」と思ってしまうのでしょうか?
それは、多くの人が信じていて、モノゴトの「前提」として考えているあることが原因になっています。それは

「人は等しく同じ時間、同じステップで成長する」

というもの。この裏には「人は可能性を秘めていて、どんなことだってできる。だからあなたもがんばればできる」という子供時代からの刷り込みが背景にあります。

でも少しよく考えるとこれは事実とは少々異なるとすぐに気づきますよね?

例えば先ほどの後輩の例。後輩は現場にいるとき、現場の仕事がわからなくて大変苦労しました。がしかし、現場で苦労したからこそ、その後彼はマネージャーになったときに現場の部下がどんな気持ちで仕事をしているかありありとわかるわけで、マネージャーとしての課題は軽くなるわけです。一方あなたは現場のときにあまり苦労もせずに仕事ができてしまった。だからこそマネージャーになったときに大変な苦労をするわけです。マネージャーの勉強をしなさいよ〜ってどこからか声が聞えてきそうですね(笑)

この簡単な例からも、その瞬間瞬間をとってもやっぱり人はそれぞれ異なる成長過程を進んでいて、異なる課題にチャレンジしているということがお分かりいただけたと思います。


人は大いなる可能性を秘めている。私もそう思います。がしかし、だからといって何でもがんばればできるというのはウソだと思っています。できないことだってありますし、苦手なことだって、好きになれないことだってあります。

人は大いなる可能性を秘めています。だからこそ、その人がその人らしく「自分の可能性」を追求し、個性を高めていくというほうにベクトルを向けることが大切だと私は思っています。

あなたはあなたであっていい。全ての問題はあなたの可能性を引き出すために、それぞれ別々に用意されています。
一つとして同じ問題はありません。
そして人と、同じ課題にチャレンジする必要もありません。

あなたがあなたの可能性を発揮する方向の課題に集中すること。これが大切だと思います。